今週の週ベより 2010.5.31発売号


今週の週ベからの記事は特集記事の「打撃に生きる男たち 指名打者の誇り」です。

野球を知ってる人は「DH制度」のことはご存知かと思われますが
何故セ・パでDH制を採用していないのかは知らないかも知れませんかも。

なのでP.24から抜粋の「知って得する「DH」制度と歴史」から
パ・リーグ導入の背景
人気低迷にあえでいた70年代のパ・リーグ。73年に導入メジャー・リーグ(ア・リーグ)
での成功例を受け、観客動員増を目指して採用を進めたのがDH制度だった。
74年11月のオーナー懇談会で75年から2年間の試用期間として採用が決定。
初年度は打率アップによりファンも喜ぶ打ち合い(打率247→254)が多くなった。
加えて投手の完投が激増(197→302)したことで平均試合時間の5分短縮に成功。
こうした成果を上げたにもかかわらず、当初は残念ながら肝心の人気回復には至らなかった。

セ・リーグが採用しない理由
05年から始まった日本生命セ・パ交流戦ではパの主催試合でのみ「DH」が採用されてるが
この「10人野球」は画期的な動きであった。
75年にパがDH制度を採用して以降セは終始一貫として反対の姿勢を示していたからだ。
その理由が明記してある同連盟のホームページの9つの見解を紹介しよう。
?1世紀半になろうとする野球伝統をあまりにも根本的に覆しすぎる
?投手に代打を出す時機と人選は野球戦術の中心でありその面白みをなくしてしまう。
?投手も攻撃に参加するという考え方をなくしてしまう。
?DH制のルールがややこしくファンに混乱をおこさせる。
?ベーブ・ルースやスタン・ミュージアルは投手から野手に成功したのだがそうのような例がなくなる
?仕返しの恐れがないので投手が平気でビーンボールを投げる
?いい投手は完投するので得点力は大して上がらない
?投手成績、打撃成績が無意味になる
?バントが少なくなり野球の醍醐味がなくなる

とのことでした。
メジャーではア・ナリーグともDH制度を近く採用しようかとの動きになっている模様で
本家がそうなったらセの立場ないんじゃね?と危惧しております。
ちなみにDHはDesignated Hitterの頭文字を取ったもので日本語で表記すると指名打者です。