先日のミーティング


先日行ったミーティングのテーマは
“既成作品の映画化について”
でした。

最近で言えば、「ノルウェーの森」
あるいは「宇宙戦艦ヤマト」。
それが小説であれ漫画であれ、
既成作品の映画化がかなり多い日本映画界です。

それはなぜか、と考えました。
きっと、映画プロデューサーに自信と勇気がないのでしょう。

すでに評価された作品を映画化するということは、
その内容がある程度担保されているということです。
映画化がうまくいこうがなかろうが、作品としてのある一定部分は
その原作が保証してくれるのです。
また、原作がすでに話題の作品ですから宣伝もしやすいでしょう。

猫も杓子も既成作品の映画化に走るこの現象は、
映画プロデューサーの凋落と没落がなすものなのかもしれません。

別の言い方をすれば、日本の脚本家たちがないがしろにされているということです。
プロデューサーが、オリジナルなその脚本に良質なものを見いだし、
映画化するということは勇気のいることです。
公開されるまで世間にどう評価されるか分からない。
「これがいい」という自分の価値観を信じて
ゼロから作品を作り上げるには覚悟も必要です。
たとえ素晴らしい脚本がそこにあっても、
それを見抜く力がプロデューサーにないと、
世に出ず埋もれていってしまうのです。

私たちの周りには「ノンジ先生」という作家がおります。
オリジナルなものを書き続ける作家たちがないがしろにされているということは、
我らがノンジ先生もないがしろにされているということだ。
プロデューサーたちに、本物を見抜く能力がないのだ。

こと、ノンジ先生に関しては熱く語る私たちです。

(写真は↑どんなに議論が白熱しようとも、食事は修行僧のように
 神妙にいただくダビデ氏です。)