節電に鼻息荒く

いまだ終息の見通しがたたない福島第一原発。
わたしたち三人兄弟グループが属する関東地方も
電力不足による計画停電が何度か実施されております。
そして各家庭、町のお店も節電に努めております。
コンビニも、コンビニの象徴であるようなあの
店舗上部に横たわるコンビニカラーの電気を消しております。

ある意味、東京電力配下の地域全体も被災しているわけです。
それを、地域全体で乗り越えようとしています。
そういう立場になって初めて、東北で起こった大変な出来事を
わずかながらでも実感として感じています。

阪神淡路大震災の時、ほとんどカラの財布から(なにしろ貧乏なもんで)
義援金を送った時のことを思い出しました。
今思うと、当時は今ほど実感はなかった。
事態の重大さは頭で認識していたつもりだったけど、実感はなかったんだと
今にして思います。

どこぞの東京野球チームのトップは、この電力不足の中、
大量電力消費をするドームで試合をやるとのたまい、世間から大批判を浴びました。
結局、実感がないんだと思う。
某ワタナベさんにとっては震災はテレビの中の出来事なのでしょう。
計画停電の意味も分かっていなかったんでしょう。
例えば被災地で、数少ない食料を皆で分け合って食べる時、
ひとりが余計に多く食べ散らかしたら一体どうなるのか、
想像できないのでしょう。

それは某東京野球チームに限りません。
民放各局の報道も、人の悲しみを番組の材料にして、どこか他人事です。

実感できなければ想像するしかない。
人間にとって一番大切な能力は、想像するということなのです。


先日、ダビデ氏とジョナサンへ行きました。
震災の影響から、提供できるメニューは限られていました。
ダビデ氏の好きなカレー南蛮うどん膳はありませんでした。
しかしダビデ氏は微塵も落胆することなく、
当然のごとくこの状況を受け止め、
むしろ「風評被害にあっている野菜を食べるぞ」
と鼻息荒く撮影のアイデアを繰り出すのでした。


私たちはあまりお金を持っていません。
それだけに、無い中でどう過ごすかは慣れています。
節電、まかせとけってなもんですよ。
今までが使い過ぎてたくらいじゃないですか?


あぁ、それにしても今日は長文すぎる。
(川越フーコー)