原風景なんだ


先日、またもや動画を撮影するために河川敷へ。
河川敷とか土手とか来ると何だか癒される。
晴れていればなお良く、曇りでもそれはそれなりに良い。
朋輩のフーコーと何故こんなにも河川敷に来ると心癒されるのかと聞くと
「それは、ここが我々の原風景だからだ」とのたまう。
なるほどと得心して辺りを見渡すと、ブルーシートやダンボールで家を作る
主のような不逞のような心優しきフリーマン達が暮らしていた。
あるものはただ単に雨風さえしのげれば良しとする人や
フリーマンになる以前から神経質のような人はダンボールもきっちり積み
整理整頓している人もいるようで、フリーマン社会も色々な人がいるな。
と、妙なところに感心していた。
そしてふと気がつく。
きっと我々もいつかは彼らフリーマン達と肩を並べる暮らしをするのではないかと…
恐ろしいことに非現実的な話ではない。
GW中にヒマを持て余し、川原でどこの誰にも毒にも薬にもならない動画を撮り
youtubeにて垂れ流しのように放映し、世界に相手にされない行為をしている。
そんな我々に幸せなんか絶対にやってこないし、成功なんて有り得ない。
失敗だけの負け犬人生が祟り、フーコーと二人で川原に住む映像を頭に思い浮かべると
「こんなことしていていいのだろうか?」とゾッとするほどの恐怖が湧いてくる。

撮影の確認の為フーコーは土手の上に向かい、何事かを確認している。(↑↑写真)

いいのかフーコー?我々はこれでいいのか?と心の中でフーコーに問うも

フーコー「さっさと撮影終わらせてさぁ、飯食いに行こうぜ」と云われてしまう。

違うんだフーコー。我々はこのまま浮浪者のように職もなく住む家もなく
川原で二人で暮らすことになるんだ。
大体フーコーって名前は一体何なんだ!この馬鹿野郎。
飯食ってる場合じゃないんだからな。

と少しだけ思うも、

ダビデ「飯いいねぇ。今日はジョナサン?サイゼリア?それとも…」

二人「デニーズ!」

飯のことを考えるだけで将来のことなど、どうでも良くなってしまうのです。

川原は原風景だからこそ、浮浪者の方々も集まってくるのだろう。

「今度グローブ持ってきてキャッチボールやろうぜ」とまるで
中学生のように話し合って撮影もそこそこに帰っていくのでありました。