本部より入電


ダメ人生の最前線で戦うワタクシ達二人。
近代化した陸戦では兵士は多いほうが良いに決まっていますが
ワタクシ達は二人しかいません。
しかしながら戦う相手が一体誰なのかが分からないので兵士の補充はされません。

そんな折装備が竹ヤリと石つぶてだったワタクシ達に近々ヘルメットが支給されるらしいです。
↑↑の写真は本部からの電報を読むフーコーです。
「ダビー!来たぞ、本部からだ。いよいよ我が部隊にもヘルメットが導入される」
喜色と昂奮が入り混じったフーコーの勇ましくも、悲しげな表情です。

何故なら、本当は退役して安穏な暮らしを望んでいるフーコーに
まだ戦えと本部はせっついているわけですから。

フーコーは云います。
「例え髪の毛が一本残らずなくなっても俺は戦いを止めない。
大いなる革命はまだ終わっていなんだ…」

髪の毛なくなったら止めようよ。
ワタクシ辛い。
色んなことが辛い。嫁さん欲しいし、結婚式でカツラ被るのイヤだよ、ワタクシは。
なんてことを考えながら、真夏の夜は更けていくのであります。