三色の矢


ファミレスで、何度もドリンクバーをおかわりしながらのミーティング中、
ダビデが突然、グラスを3つ並べてこう言う

いいか、この3つのグラスを見てみろ。
左の、コーラが半分まで注がれてるグラスはノンジ先生、
真ん中の黄色いのは俺、右はフーコーだ。
これを見てどう思う?

私「まぁ三人の満たされ具合そのものだね」

そうだ。ノンジ先生は順調に仕事もこなし、
100%とは言わないが、そこそこ満たされてる。
それに対して俺とフーコーはどうだ。
カラッカラだろ。

私「確かに、心も人生も満たされてないからね」

ところが、どうだ?
この3つをこうして並べてみると。

私「色は、きれいだね」

そうだ。ひとつひとつはさえなくても、
3つ揃えば、こんなにも色がきれいに見える。
どういうことか分かるか?

私「毛利元就だね」

そう、“3本の矢”だ。
1本だと簡単に折れてしまうかもしれないが、
3本束にすれば、折れない。

私「そうだそうだ」

我々2人がダメでも、
ノンジ先生にくっついて束になれば大丈夫なんだよ。

私「そうだそうだ?」

こうして私たちは、
ノンジ先生にすがって頼っていくことに
安心を求めるのです。
ノンジ先生が聞いたら

面倒みきれねー

と言われるかもしれませんが。