私の恨みの晴らしかた


私とダビデは議論白熱のあまり、
お互いをハゲとののしりあうほどのケンカになったりすることはすでにお伝えしましたが、
その終末はすっきりと事がおさまったり、
あるいは険悪のままだったり様々です。

特に私がすっかり論破されてしまい
やり場のない怒りを抱えたまま終了した場合、
私は秘かにうっぷんを晴らします。
丁々発止のやりとりの中で被弾した罵詈雑言への恨みを晴らすのです。

写真は↑私をやりこめた充足感と険悪な雰囲気の中
ケータイをいじり始めたダビデ氏。
画面上部を覆うのは私の指です。

このように、ケータイカメラの画面の中で
私は指でダビデをムギュと押しつぶすのです。

もちろんダビデ氏は気づくはずもありません。

画面の中のダビデを少しづつムギュっとやると
とても仕返しをした気分になって溜飲が下がるのです。

しかしながら実際、これはとてもネクラなやりかたです。
ネクラですが誰にも被害は及びません。


昔、知り合いのデザイナーさんが

「モノを作るやつは皆ネクラだ。ネアカのやつにはモノは作れん」

と言っていました。

デザインだろうが映像制作だろうが
ゼロから生み出し100まで作り上げる作業はとても地道で暗い。
そんなこと、ネクラじゃないと出来ないという彼の考えに
目からウロコが落ちまくったのを覚えています。

そんなこんなでダビデをムギュ。