イカロスの翼とフーコーの杭

イカロスはその自分の翼の能力に傲慢になり、父の忠告も無視し
あの太陽に近づこうとして、翼が太陽に焼かれ海中に没し命が尽きた。

我々もイカロスのように、飛びたい。
飛んで俗世を離れ、空と海と大気の中に、体を同化したい。
等と考えても、地上をうごめく我々にはどうしようもない。
空を飛びたい。
その思いに答えるかのように、いつもの川原で杭を見つけた。
ワタクシはこの杭で空を飛ぶことをフーコーに提案するも
渋面を作って断ろうとするフーコー。
無理やりに杭に登らせ、空を飛んでみろと強要するワタクシ。

↓↓いやいや杭に登るフーコー。

杭によじ登る様は、なるほど無様ではあるが哀愁はあるぞ。
いざ、飛翔!↓↓

飛べ!飛ぶんだ!フーコー!
俗世の煩わしさや、自己を捨て、舞い落ちる髪の毛のことも忘れて、翼を広げろ。
ほんの一瞬、杭の上から飛び上がった刹那
↓↓↓

まっさか様に砂利の上に転倒してしまった。
イカロスのようにちょっと調子に乗ってしまったのだろう。

ダメだぞ、フーコー。

飛びたいならまずは成田空港に行こうじゃないか。
人類の英知の結集、飛行機に乗ろう。