キナコの憂鬱


お見合いと云う言葉がキナコは嫌いだった。

どうせ結婚するなら恋愛結婚で。

しかも周囲に反対されるような熱愛で、二人の熱い想いを誰にも邪魔されることなく
半ば駆け落ちに近い状況でありたいと。

結婚してからの二人もいつまでもアツアツで近所の人でも羨むような

そんな大恋愛の末に結婚して、死ぬまでその人と添い遂げるような

願いはキナコが30歳手前の29歳の時に崩れ去った。
おかしい。恋愛する相手が見つからない。
合コンに行っても、会社の中でも誰も私に言い寄ってこない。

結句、誰にも相手にされないまま、今は既に38歳を迎えようとしている。
理想が高すぎるのか?
私がお高く止ってみえるのか?
原因が分からない。

そんなキナコを見かねて、母親がお見合い話しを持ち込んできた。
相手は外国かぶれの鼻持ちならない少し年配の男らしい。

それでも無碍に断るのも母親には悪いから、暇つぶしにお見合いに行くことにした。




いつものジョナサンで飯の後に↑↑のデザートを頼んだら美味しかった。
キナコ。
お前の幸せをワタクシは願っているよ。