46歳差挙式はSFの世界


歳の差婚(男性が年上)という言葉に敏感な私たちですから、
3月1日に行われた加藤茶さん69歳と綾菜夫人23歳の
46歳差挙式にもがぜん注目いたしました。

今までありとあらゆる歳の差婚に自分の姿を重ねてきた我々も
今回ばかりは唖然するばかりでした。


「これは・・・無理だ・・」


そうダビデ氏がつぶやいたのも当然です。

69歳にして23歳の恋人。
しかもこんなにも可愛らしい人。

いつもなら夢と希望をもらい、
いつか自分も、
との想いを強くするはずが
ただひたすらに頭の中が真っ白。
何も想像できず、何も考えることができない。

思考停止。

あまりに長い沈黙のあと
ダビデ氏がやっとの思いで発したのが


「こ、これはSFだ」

そのとおり。
決してサイエンスではないが、フィクションとしか思えない。
我々の想像を超えた壮大なSF大作だ。

その圧倒的スケールにいつもの「うらやましい」などという
俗な感情はこっぱみじんだ。


子供の頃、ドリフを見て笑い、加藤茶さんの「ちょっとだけよ」を真似し、
我々世代には間違いなくドリフの笑いが刷り込まれている。
そんな加藤茶さんに、我々がささやかに抱く「いつか若い娘と」という夢が
ただの夢であることを、逆に思い知らされた気がする。



いや、待て。


ドリフにはもうひとり、加藤茶さんと双璧をなす笑いの王がいる。
志村けんさんだ。


志村さんは仕事のため披露宴には欠席だったらしいが、
私たちの結論は違う。

独身の志村さんが披露宴に出たら打ちのめされてしまうだろう。
そう、私たちと同じように。
自らを守るためにも、欠席は懸命な選択だ。



そうだ、我々には志村けんがいる!



希望は再び輝きだした。


何かをふっきるように私たちは
どこに向かうともなく声を張り上げた。


「しむらーうしろーうしろー!」


(↑写真は、志村さんに勇気をもらった私たち)