傍目八目


ワタクシ達は良くファミレスに行く。
良くというレベルじゃないくらい良く行く。
もっとも売れている漫画家さんよりは行ってないかも知れんが
それでも一般レベルからすると良くファミレスに行くほうだ。

そうなるとどこのファミレスの何を注文するとかが
おのずと決まってくるようになる。

ファミレスのメニューは季節のメニューがあったり
時に新商品があったりと
ほぼ毎回行っても新鮮な気持ちになれる。気がする。

あたかもカップルが陥り易い倦怠期とは無縁なファミレス。
いつも傍でワタクシを支えてくれてありがとう。なんて気にもたまにはなる。

いつものように同じように撮影の帰りにファミレスに行き、
その日はいつもと違う商品を食べたい気持ちになった。
季節限定のメニューは勝手が違うので冒険でもあるが
安定よりも冒険を標榜するワタクシはいつもと違うメニューを選んだ。

いざ料理が運ばれて、写真のメニューとちょっと違う。
ダビデ「なんだこれは!写真よりも全然量が少ないじゃないか」
憤慨し、メニューの写真と見比べていると、朋輩のフーコーが↑のように
レンゲを目に当てているではないか。

フーコー「おぬしがメニューを選んでいる時からそれは違う。間違いを選択している。
そういう風に思っていたが、まさに正解。おぬしは自分本位のメニュー選びしか出来ない」
などとのたまうではないか。

ダビ「むぅ。それなら早く云ってくれれば良いではないか。貴様こそ自分本位で気に入らぬ」

フコ「はたから見てると分かることもあるのだ。
私なりにおぬしの邪魔をせぬようにしただけだ。むしろ気遣いだ」

などと云いやがる。
メニューと違うハンバーグをもそもそ食らう春。

 他人の打っている碁をわきで見ていると、いい悪いが対局者よりよくわかって、
八手先まで見通すことが出来ることから、 第三者として冷静に観察する方が、
物事のよい悪い、損得がはっきりわかる、という意味