アロハと叫べ!


先日、ワタクシの保護者、ノンジ先生から入電があった。
「すぐ、来い」とのことだったので、晩飯に食べようとした湯漬けを捨て置き
急いで着替えて、呼び出し場所へ向かう。

外はやや激しく雨が降っていたが、傘も持たずにワタクシは急いだ。
到着早々ノンジ先生が
「アロハー」と一声
「はぁ。どうも」と困惑していると、どうもノンジ先生は何日間か海外旅行に出かけていたらしく
帰国したので、お土産をワタクシに渡そうとのことだった。
二人でとんかつ屋に入り、ヒレのとんかつをかっこみ
ハワイの土産話しを聞いた。
「やっぱワイハーだね。もう楽しかったわ。ワイキキ?キキワイ?
もうパツキンのお姉ちゃんが多くてさぁ。本当楽しかったわ。
これ見て。もう真っ黒に日焼けしちゃったよ。カミさんも喜んでたわ。買い物ばっかしてな。
ロブスター屋のトーマス元気かなぁ」
なんて楽しそうなんだ。

ノンジ先生は英語を喋れたんだろうか?
いつも怪しげな業界用語しか使ってないが、会話は満足に出来たのか心配だったが
「ノープロブレンだ。もうジェスチャーで大体くぐりぬけたね。
同じ人間なんだから言語なんて関係ねーよ。実際。カッカッカッ」
と哄笑し、とんかつを喰らい、みやげ物を貰い
少し弱めになった雨の中を
「来年はみんなで行けるように、頑張るわ」
と一言優しげに語り、ノンジ先生は帰ってゆきました。

先生、どうかよろしくお願いします。
と、その背中に手を合わせるワタクシだったのであります。