魚と愛

先日、魚釣りに行った。
朝焼けが綺麗で魚を釣るという行為を忘れてしまうほどの朝焼けで
雲が流れていくさまが、優麗で魚を釣ろうとしている自分がちっぽけだなと感じた。

朝焼けを見ながら愛について考えたけど、結局のところ愛もなにも
ワタクシ自身が愛を語れるほどの人間じゃなかったことに逆に気付いた。
魚を釣らないのも、逆に愛なんじゃないかと思った。
そうこうしているうちに、竿に異様な重さが感じられて
すわ！フィッシュ！と人もまばらな川原で大声を出したが
根がかりでした。
魚に慈悲を寄せるくせに、釣れそうになったら大声を出す。
はしたない人間だなと、つくづく思うのだ。

結局魚は釣れなかったけど、綺麗な朝焼けを見れたので良しとしたい。