ライナス557、応答せよ
たまに、ホントにたまに、間違い電話がかかってくる。
もう何年もやりとりしていない人から着信があって出てみると、何も応答がない。
ザワザワと相手の電話周辺の音は聞こえるが、いくら呼びかけても返事がない。
おそらくたぶん、何かの拍子でボタンが押されて、アドレスの中の私の番号にかかっているのだ。例えば、小さい子供がいじっていて、とか。私くらいの年頃は小さい子供がいる世代でしょうから、それはじゅうぶんにありうる。
ならばその、間違って押したその子供に呼びかけてみる。
名前は分からないので、仮に、ライナスだ。
スヌーピーに出てくる、いつも毛布を持っているあのライナスだ。
「ライナース!おーい!ライナース!もしもーし!」
やっとハイハイから自立して歩けるようになったくらいだろうから電話にでることはそもそも不可能だろう。
それでも私は呼び続ける
「ライナース!」
(タイトルの「557」は特に意味はありません。写真はスマホをいじる根本氏。そうしてるあいだに間違ってかけてしまうこともありうる、のか?)