根本氏の告白


根本氏は「自分の部屋では煙草を吸わない」という
限りなく分煙にちかい禁煙をしてることは以前お伝えした。

つい最近、根本氏がその禁煙について吐露した。

根「実は最近、、、部屋でも吸ってる」

なんという愚かさ。
私はたった一度のシュートチャンスに炎をまとったボールをゴール片隅に突き刺す代表選手のように、鬼の形相でこれを罵倒する。
ここには書けないほどの罵詈雑言を浴びせるわけだが、それに根本氏がイラっとすれば取っ組み合いの喧嘩、決して互いの頭髪には手を触れない暗黙のルールによる
取っ組みあいとなるのだが、この日は珍しく最後まで大人しく聞いていた根本氏。
体力の限界によって説教を終えると、息を切らした私にポツリと言う。

根「だってキッチンは寒いんだもの」

部屋で吸わない代わりに吸う時はキッチンで、という決まりになっている。
そのキッチンが寒いので、つい部屋で吸ってしまうのだと言う。

そのあまりに寂しそうなたたずまいに思わず情が湧いてしまう。
根本氏も、うしろめたさや自分へのふがいなさは感じてるらしい。

私「そ、そうか。ならばせめて私がいる時だけはキッチンで吸ったらどうだ。
根本氏の肺がどうなろうと構わんが、私の肺だけは守ってくれぬか」

と訳のわからぬ提案をする私。
コックリとうなずく根本氏。

かくして、私が根本氏の部屋へお邪魔した時だけはキッチンで吸う、という
さらに条件が甘くなった「分煙という名の禁煙」が始まったわけである。
(↑写真は、説教されてる根本氏)