クローズアップ現代「白い恋人vs面白い恋人」


北海道土産の定番「白い恋人」。
このパロディとして吉本興業が売り出している「面白い恋人」。

白い恋人を製造する石屋製菓が、商標権を侵害しているとして吉本興業を提訴していた裁判で和解が成立したそうです。

番組では「パロディは違法か」というのがテーマです。
それに沿って海外の事情とかいろいろと紹介されていましたが、それとはさほど関係なく、私が一番引っかかったのは、
“石屋製菓は当初、大阪で「面白い恋人」が販売されているのを黙認していた”
ということ。
しかしその後、大阪以外、東京でも販売され出したのを受けて、それはいかがなものか、ということで裁判にしたいきさつ。
私はこれが、一連の「白い恋人vs面白い恋人」の真髄のような気がしました。

面白い恋人、というのはパロディとして非常に面白い。さすがの吉本興業、とてもセンスあります。大阪に行ったときこれを見つけたら、話題にせずにはいられないだろうし、大阪土産としても人気があるのもよくわかる。北海道土産の定番をパロディにした大阪土産。
いいじゃないですか。

パロディって、それを作る側が元の作品に対してなんらかの“想い”がないといけません。それが愛情なのか、尊敬なのか、うまく言葉では言えませんけども。抽象的な話で申し訳ありませんが、吉本興業がこれを大阪以外で売ろうとした時に、その“想い”というのがなくなり“儲け”だけになったと感じます。だから、石屋製菓が「大阪のみなら黙認」していたが、そうではなくなったときに提訴、というのはなんとなく分かります。なんとなく、で申し訳ありませんが。

もしわたしが石屋製菓の社長だったら、
最初、笑って感心します→面白い恋人←自分で買います。
でも東京で売りだしたら、やはり「おいおいちょっと待ってよ」
てなりますね、気分的になんとなく。
なんとなく、で申し訳ありませんが。

(↑写真は、大好きなジョナサン「カレー南蛮うどん膳」を前におどける根本氏。特になにかのパロディではなさそうです)