甘いものは別


↑写真は、いつだかのジョナサンにおける日替わり和膳である。

お皿の右下に、黒い豆がある。
甘納豆のような、甘い黒豆。

甘い、となるとそれは私にとってデザートのような存在になるので、
魚と同じお皿にのっているけども、
この黒豆はこの和膳におけるデザート、ということになります。

デザートとなると、食事を全て終えた後にいただきます。
なのでこの場合は、カラになったお皿の隅にあるこの黒豆を
ドリンクバーで日本茶を調達して
最後に悠然といただきます。

ところが、あまりゆっくりしていると、
お皿を下げられてしまうのではないかという心配があります。
黒豆を残して、食事は終了してるんだ、と店員さんに理解されると、
お皿と共に、デザートも取り上げられてしまう。
そのあたりも警戒しながら、しかし悠然といただくという
両立が難しい。
わたしの警戒が功を奏してるのか、もしくは店員さんの
真実を見抜く洞察力が鋭いのか、
今まで黒豆中に「お皿お下げしましょうか」と
聞かれたことはない。

向こう側に座る根本氏は、
こんな私のしきたりが珍しいのか、
わたしが黒豆の段階に入ると、よく面白がる。
しかし、これ以外に黒豆の対処が思いつかない。
もちろん「残す」という選択肢は論外として、
おかずを食べてる際に、
いわゆる「三角食べ」よろしく、
魚、切干大根、みそ汁・・のサイクルの中に黒豆を入れるのか、
いや、私の場合は、その中には入らない。
甘いものは別なのだ。
なんなら子供の頃、ハンバーグに添えられていた甘いニンジン、
あれが苦手だった私。
甘くなった時点でそれはもうスイーツ(文字通り)なのだ。