便利さで、人はバカになる。


冷蔵庫の製氷機が壊れた模様。
水を入れさえすれば自動的に製氷室に氷ができてくるという製氷機。

修理を呼ぶのもなんだしなぁと思案し、自動製氷機は衛生的にも良くないらしい(=水を入れる場所、水が移動する管、製氷される場所は掃除できない)
とも知ったので、いっそこれをやめ、昔のように製氷皿に水をいれ、それを製氷室に入れて氷を作ることにした。

そして製氷皿を買ってきた。
水をこぼれないように入れて、しかも氷ひとつひとつがつながらないように
となりとの仕切りを越えないように水を入れる。
そしてタッパーのようにフタをしめ、こぼさないようにそっーと製氷室に入れる。

自動の時に比べ手間は何倍もかかる。
正直、「めんどうくさい」と思ってしまった。
でも昔はこれが当たり前だった。
それに気付いたとき、これはいかんと思った。
たったこれだけの作業を面倒くさいと思った自分を。
こんなことも面倒がってはダメな人間になる。
いや、生き物としてダメになる。
すべてが自動化され、ただ何もせずやってもらうことに慣れてしまったら、恐ろしく何かが欠如した人間になってしまう。
そう思った。

そして、続ければ慣れるもので、今では面倒ともなんとも思わず氷作ってます。

(写真は↑便利なスマホを手に食事する根本氏。この姿も、没落していく何かを感じる)