敬意とジレンマ


我らがサイゼリヤが消費税増税後も主要メニューは値上しない、とニュースで読んだ。

「500円の日替わりランチでは、ワンコインを超えるか超えないかでイメージが相当違う。死守したい」
看板商品として知られる税込み299円の「ミラノ風ドリア」は据え置き。
ほかに399円や499円など増税分を上乗せすると「大台」を超える商品はできるだけそのままの価格にするが、一部の商品は増税分を上乗せする。

ということだそうで、あとはコスト削減でなんとかするらしい。

その心意気は敬意を表するに値する。
サイゼリヤについてきてよかった、そう思えた瞬間である。
しかしながら、コスト削減とは具体的にどんなことだろう。
その分、従業員さんにしわ寄せがいくということはないだろうか。
私たち客のために、いつもお世話になってる店員さんがつらくなるのはこちらとしても心苦しい。

なんとかならないか、客の私にできることはないか、とまで考えてしまう。

例えば、注文する時に使うテーブルに置いてある呼び出しボタン。
コスト削減で店員さんの苦労が増加してるのに、偉そうに「ピンポーン」などとやって呼びつけるのは気がひける。
せめて「ピンポーン」の音だけでも変えられないか。
店員さんが好きな着メロにするとか、なんならテーブルに来るたびに拍手で迎えるとか。

私たちが享受できることと、それによって発生する店員さんの負担との狭間でジレンマを感じざるを得ない今日この頃です。

( 写真↑は、このところ頻出の自家製野菜ソースのハンバーグ写真。これは値上がりするのだろうか)