博多始末記 その5

夜遅くにTOKIOに着いた我々。
「あれだな、さすがにあの開運神社の山登りはキツかったなぁ。足パンパン」
飛行機の中で大いびきをかきながら寝ていたくせに東京に着くと軽口が出るノンジ先生。
「このまま帰るのもアレだなぁ。せっかくだからロイホでステーキ食おうぜ」と言い出す。
あれだけ食べて、まだ食い足りないのか
「なんかこのまま家で女房の素うどん食べてもなぁ味気ないからよ。カッカッカ」

なんだかんだでこの2日間食い倒れ旅行でしかなかったわけで
「先生、軍師の件は一体どうするのですか?」
と問うと
「そのカメラの中に実は軍師が収まっている。お前が能無しだから
俺が目を光らせて軍師を探していたんだ」
と、カメラを取り上げ、おもむろに撮った写真をワタクシに見せると

菊の花展に飾られている道真公を模した人形が写っているではないか。
「何ですか、これ?」
と聞いてみると
「あれ?ムキムキのマッチョなイケメンいたから撮ったのになぁ。
まぁ軍師とかいいよ。オレ、まだそんな身分じゃないし。カッカッカッ」

一体この旅は何だったろうと、考え込む 秋の宵の口。