噂のホルモン (散文)

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東京で雪が降る。
そう言った天気予報を尻目に見ながら、ホルモンを食べて過ごす冬について考える。
油だらけの肉を頬張りながら、行く末不安な都政を尻目にホルモンを食べてみる。
覚えてないかも知れないけど、君と食べたホルモンの後キスをすると互いに油まみれで
上手くキスが出来なかった気がした。
無論それは気のせいかもしれないけど、油だらけの唇で誘惑されても
互いの油で唇じゃないところを舐めあっていたのかも知れないね。
ホルモンを食べてもかみ切れないしこりを今でも思い出す。
口の中でクチャクチャと終わらないホルモンを食べながら。