焼きそばに目玉焼き 2


いつぞやはどこぞのお店で食べた焼きそばに
目玉焼きを載せた。
家でカップ焼きそばを食べる時も冷蔵庫に卵があれば
ゆでて上に載せる(↑写真)
こうなれば自分でも気づきます。

「あぁ、私は卵が好きなんだ」

どんなものでも、もっと言えば
ほとんどあらゆるものに、
載せておいしい。

相手を押しのけることなく、
そっと味をプラス。
引きすぎるわけでなく、出すぎるわけでなく。

卵はすごい。

これが人間ならどうだろう。
実に素晴らしいではないか。
常に自分の立場をわきまえた振る舞いができる。
それだけではない、卵焼きだの、卵とじだの、いざ自分が主役となれば
前へ出てその才能をいかんなく発揮する。

こんな卵になれたら、いや、こんな人間になれたら。
私は単に卵が好きなのではなく、
なにか自分の願望を重ね合わせているのかもしれない。

あまりに好きでそればっかり食べていたら、
映画「暴力脱獄」のポール・ニューマンみたく、
ゆで卵をこれでもかと食べていたら、

「そんなに卵ばかり食べていたら、卵になっちゃうよ」

と一昔前のおばさんに注意されるかもしれない。

あぁ、それ、いいかもしれない。
卵になっちゃうって。