なんだ、このむなしさは。


先のジョナサンミーティングで頼んだのは
本格!盛岡辛冷麺&ピリ辛まぐろ丼(↑写真)
である。

この冷麺、辛さがマイルドな白いスープと
大辛の赤スープから選べるらしい。

辛いのが平気、というのはちょっと得意げになれる要素だ。
ちょい悪がカッコいい、というのと似てるプラスポイントだ。
私なら通常、マイルドなほうを選ぶとこだが、
このプラス要素に挑戦すべく、大辛にすることにした。
難なく食べられればちょい悪オヤジ的カッコ良さ。
辛くて食べれないなら、ヒーヒー言ってそれはそれで面白い。
根本氏も大きくうなずいている。同意見であろう。

ところが、食べても食べても辛くない。
辛さをあまり感じない。
後からくるのか、後からくるのかとワクワクしてもとうとう来なかった。
確かに口先まわりが辛くなってるが、
「大辛」というほどではない。決して大辛ではない。
ピリ辛まぐろ丼もしかり。

ということは、私は辛さを難なくこなすちょいカッコいいやつ、
なのではないか。
しかしなんだ、このむなしさは。
カッコ良さと引き換えに得られる高揚する気持ちがない。
全くない。

私は気付いた。
辛さを感じないのは、歳をとって感覚が鈍くなったからではないのか。
これは歳のせいなのではないか。
辛さを乗り越えるというのはこういうことじゃない、はずだ。
確かに辛さを感じながらも、それを楽しむなり、いなすなり、
それがカッコ良さのはずだ。
しかし私には辛さそのものが来ない。
来なかった。

歳をとってまず最初に衰えるのは視力らしい。
それはとっくに受領済みだ。
近くのモノはボヤけて見えない。
それは今年になってから自覚した。

次は、味覚なのか。
思わぬところで年齢を考えさせられた午後10時。