人が見る自分は違う


自分の頭髪が今、どのレベルなのかというのは気になる。いや、自分ではこのくらいだ、という検証と結論は出ている。常に考察し、結論は出ている。

しかしそれはあくまで鏡越しであったり、写真で見てのことなので、実物を見たわけではない。皮肉にも、自分の頭髪は自分で直接見ることはできないのだ。

そこでどうしても客観的な評価が欲しくなり、根本氏に聞いてみる。聞かれた根本氏もどれくらいかを表現するのは難しい。
国際的な毛髪量基準があればそれに沿ってA、とか、Aプラス、とかで会話ができるのだが、
そういうものはない。ご存じのとおり、そういうものはない。

なので具体的なもので示すしかない。根本氏の場合は、スマホで男性画像を探す。そこで私と同じくらいの毛髪量の人を見つけ、私に見せるのだ。

しかし私はいつも納得がいかない。こんな感じ?もっとあるんじゃない?と根本氏に言う。
しかし根本氏は
「いやいや」
と答える。

もちろん私は当事者なので、身びいきみたいのが入って実際よりも良く見ようとしてるのはあるだろう。
しかしそれよりなにより、私は自分の頭を直に見ていない。直に見ているのはいつも根本氏なのだ。

そうなると根本氏の言ってることが正しい、ということになる。認めたくないが、そういうことになる。

(↑写真は、スマホで私に近い人物を探すいつぞやの根本氏)