死に際に見るもの


最近、自分はいったいどうやって死ぬのだろう、ということを
よく考えます。
苦しみながらは嫌だなぁ、眠るように死にたいなぁという願望だけの話
なのですが、
先日テレビで臨死体験を科学的に検証していました。

中でも一番合点がいったのはひとつの「仮説」でした。
脳に古くからある「辺縁系」というところが
睡眠とか夢をつかさどってるらしいのですが、
そこが死の間際、眠りにつくスイッチと
覚醒をするスイッチを同時に入れ、
かつ、神経物質を大量に出して幸福感で満たす。
臨死体験をした人が語る、そこで見た
「美しい光景」や「幸福感」はここからきているのではないか。

つまり、人が死ぬときに脳がする最後の仕事は
死という恐怖から解き放つことなのではないか。

心停止になってもその後数十秒は脳は活動しているという。
これは番組内で実証されていた。
体が死に、いよいよ最後の最後で幸せな気持ちを感じさせて、
そして脳も停止する。
自分を守ろうとする最後の防衛本能。
そう考えると妙に納得する。

死ぬほんの一瞬は、意外とよい気持ちなのかもしれない。

(写真:幸せとかいって、まさか最後にこのハンバーグは出てこないよな)