文字USTREAM「ずさんな偽造」


川越
「根本さん、事件です。21歳の看護助手の女性が、自動車教習所の卒業検定合格証明書と卒業証明書を偽造し、免許証を不正に入手しようとして逮捕されたそうです」

根本
「ほほぅ、それはまた穏やかではありませんな」

川越
「なんでも、オートマ限定教習の第1段階で“通うのが面倒でやめた”そうで、でも免許は欲しいから偽造した書類を免許センターに提出し、学科試験を受けたと」

根本
「なるほど、それで合格すれば免許交付だもんな、よほど巧妙に作ったんだな」

川越
「いえそれが、書類を見た係員がすぐ気づくほど稚拙だったようで・・・上司に報告するも試験時間が迫っていて間に合わず、試験自体は受けたと」

根本
「むむ。でも免許を交付するのはなんとか阻止できたというわけだな」

川越
「・・・それが、たとえ偽造していなくても不合格だったと」

根本
「なんなんだいったい」

川越
「就職活動に有利だから免許が欲しかったそうです」

根本
「で、実際に運転する羽目になったら、ペーパーなんです~ってごまかすつもりだったか」

川越
「あれですね、何かをコツコツやることが極度に出来ない人なんでしょうね」

根本
「コツコツと教習を受けることもできない。偽造も緻密に作ることができない、筆記試験もコツコツと勉強することができない」

川越
「それにしても看護助手って怖いですね。そんな面倒くさがりが病院というところで大丈夫でしょうか」

根本
「でもおかしいな。看護助手の資格はちゃんと取ったんだな」

川越
「看護助手に資格は要らないそうです」

根本
「・・・だよな」