最高に旨いエア寿司 ~中野 鮨 峯八~

峯岸通(みねぎしとおる)氏…実家が西新宿の寿司屋。27歳で家業を継ぐ。47歳の時、中野へ移転。

一、真子鰈(横須賀産)桜餅の葉と昆布にはさんで2晩
二、新子(二枚づけ)たて塩で軽く〆、リンゴ酢で5分〆、ひと晩おく。
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三、秋刀魚(根室)塩で25分、酢で15分〆る
四、メジマグロ=20kg未満のクロマグロの幼魚(青森県三厩)腹の部分。ウロコを取り、皮目をあぶる。早川氏「どうやってこれを思いついたんですか?」親方「うーん、難しいねぇ・・昔のこと思い出さなきゃいけないから」笑
五、中トロ(三厩)2週間ねかせる。
六、赤身のヅケ(三厩)赤身はねかせない。昔は湯霜にしてたが今はもうしない。浅めのヅケ。
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七、蝦夷馬糞海胆を握りで(利尻)早「塩水の水分をしっかりきってますね」親「海胆をほめられても嬉しくないんだよね」笑、早「み、水をきるのも大事な仕事っすよ…」笑
八、車海老(宮崎県産)大き目を選ぶ。茹でて塩して甘酢で10分〆、黄身酢おぼろにつける。早「頭としっぽ、どっちから食べたらいいでしょうね」親「両方でしょうね」笑
九、雌貝鮑(秋田県産)酒で2時間煮て、まだ温かいうちに握る。親方「房州で獲れなくなった。エサがないんだって」
十、穴子 ぬめりを取り、煮汁で25分炊く。江戸前の穴子は皮がやわらかく、煮ても縮まない。藻塩で。早「煮かたに何かコツがあるんですか?」親「何もない」笑

親方「昔は新子が(一尾?)8万もして手がでなかったけど、6万くらいになって買い始めた。でもお客さんには出す値段はいっしょだからねぇ」
早川「そのぶん、価格に転化できない、と」
親方「赤字だよ」笑

番組史上最も親しみやすい親方登場。寿司屋の敷居の高さのひとつに、親方のとっつきにくいイメージがあったけど、こういう人だと話しやすそう。この人、チャキチャキの東京の人だな。

シャリ…横井の酢(きんしょうと米寿)、ミツカン三ツ判山吹、柿酢(柿の実を酢につける※昔は皮だった)砂糖は使わない。