できること、できないこと


これだけサイゼリヤのことを書いていても知らないことはまだまだ多い。
この日はアフリカ系外国人の若いカップルが入店。入口に一番近い席に浅く腰かけるとやってきた店員とのやりとりが始まった。
外国人は日本語がまったく話せないらしい。メニューを開き、指さしながらの英語。いっぽうの店員も英語は話せないぽい。わたしと同じレベルの英単語で応える。
どうやらテイクアウトが希望らしい。店員もテイクアウトの単語を聞き取った。客は指さしながら、これとこれ、みたく伝え、店員も●●と▼▼ですね、と日本語で繰り返す。
やがてひとつを指さし「チキン?」と聞く、店員は「イエス、チキン」。すると客は「ノーチキン」と易しい?英語で言う。鶏肉は抜いてくれといういうことらしい。店員は「それは・・・できません・・」と日本語で答える。
それでも表情やら手振りで伝わったらしく、顏を曇らせながら承諾。それでは、と、違うのを指しこれは何?みたいに、聞く。店員は「んー」と少し考え「・・フィッシュ」と知ってる単語から一番近い物を言う。話せはしないが聞き取りはできるのか、店員。すると客はその魚をこっちの品に入れてくれ、と言う。もちろん店員は身振り手振りで「できません・・」
そうか、外国映画で見たことある。ハンバーガーひとつ頼むのにもなんとかソース多めにとか玉ねぎ抜きでとか言って注文するのを。そして店員もそれを当たり前のように応えるのを。そうか諸外国では自分用にアレンジするのが当たり前なのか。
外国人は、しょーがないなー、みたいな感じで、これを取消し、じゃあこっちでみたいにして注文完了。
おもてなしを押し出しながらも日本はなんて融通のきかないつまらない国なんだ。というのもさることながら、サイゼリヤがテイクアウトOKなのを初めて知りました。