最高に旨いエア寿司 ~下北沢 福元~



一、新烏賊←墨烏賊の子供
二、星鰈 真子鰈は3日くらい経ったら白くなるけど、星鰈はまだプリプリしてる。白身の王様。
三、島鯵 夏から秋が旬 1~3キロの中型サイズが一番旨いとされる。
四、赤身(大間産…津軽海峡に入ってきた鮪はそこにいるスルメイカを食べ、脂の質が変わってくる)昔はお盆過ぎから漁が始まったが、最近はもう少し早い。
五、小鰭(浜名湖産)藻塩で20分〆、酢に軽くつけてから一日おく。
六、北紫海胆 握りで。
七、車海老(天然ものの姫島産)
八、煮蛤(三重県桑名産←貝殻は薄くて身は厚くて柔らかい)アルコールを100%とばした酒で短時間茹で、砂糖と醤油で味付け。
九、穴子(長崎県松浦)30分ほど煮て、握る直前に炙る。塩をのせて供する。
十、水松貝 親方「お客さんから注文されてからさばくの一番旨い」貝は鮮度が一番。


<今回のエア>日本人のお手本
エア寿司は鮨そのものだけでなく、店の雰囲気や周りの客も含めたエア店内でいただく。
外国人観光客が軒並み増えてる昨今、日本の名物である寿司を食べに世界中の人が店にやってくるのは当然の流れ。
今回のエア店内には、中国人らしき夫婦がいた。日本人でも敷居が高い銀座の寿司屋は、もはや観光地となりつつあるのでしょう。
もちろん店もそれに対応し、お茶を出す従業員から寿司を握る職人まで、しり込みひとつせず英語で会話する。アジア人同士も英語で会話になるのだ。
中でも目の前で握る寿司職人さんは素晴らしい。まだ30代くらいの若さだが、メニューの説明、から始まって注文を受け、そしてネタの名前まですべて英語でやりとりしていた。
ホントに英語がしゃべれる人のような流暢な英語ではない。おそらく観光客用に勉強した英語で、寿司屋以外の状況での会話は難しいかもしれない、それくらいの英語力だ。しかし微塵も臆することなくこの観光客とコミュニケーションし、見事に通じている。
そう、大事なのは「臆さないこと」なのだ。綺麗な発音とか、英語をうまくしゃべる、ということ以前に、相手としっかり向き合ってコミュニケーションをすること。これがけっこう日本人は苦手なのだ。
以前、浅草ミスタードーナッツのバイト君がまったく答えられずただ固まるだけ、というのを目撃しただけに、今回のこの光景には興奮すらした。いや、バイト君と職人さんを比べるのは失礼か。
ともかく、この親方が日本の将来に光をさしてるようにも見えた。
それにしても、この外国人観光客は飲み物でコーラを注文していた。コーラを飲みながら寿司。世界は広い。

(写真は↑私が高校時代に使っていた英語のノート)