最高に旨いエア寿司 ~新宿荒木町 日本橋寿司金~

秋山弘(あきやまひろし)氏…名人・鈴木守の日本橋寿司金で修行。唯一暖簾分けを許された。
息子さんの勝弘さん…高校卒業後「京橋 与志乃」で修行。その後アメリカ留学を経て、父とともに現在の店で。

一、中トロ(大間・150キロ)↓箸で差してる部分
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二、カマトロ 1本の魚体から左右2カ所しかとれない。
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三、ヒレ下…150キロの鮪から6貫ほどしかとれない。
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ヒレ下はここが発祥。弘氏「魚は動くとこが美味いから、もしかしたらうまいんじゃないかと思って」

四、白烏賊 薄く切って細く切る。
五、赤貝…夏は卵を持ち、産卵し、体調が戻った冬頃が美味
六、小鰭※三種の握り(切り付けかたと握り方で味は変わる)
①半身を切りつけ皮目を上に(通常の握り方)
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酢の味が強い。

②半身をさらに開いて身を上に
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まろやかで旨みがたつ。

③開いた半身を2枚重ねる
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①と②の合わせ技。これが一番美味い

七、馬糞海胆 握りで。
八、イクラ 味噌漬けを手巻きで。
九、白子(鱈)あぶってアツアツを握る。
十、穴子 40分ほど煮る。海苔で巻いて食べる(海苔と穴子は同じ産地<千葉県富津>海苔のとれるとこは水がキレイなので穴子も泥臭くない)


<今回のエア>銀座のママ
エアは自由だ、エアだったらなんでもできる。ザギンでシースーなんてのもお手のもんだ。
今回のエア店内にはお金も権力も持ってそうな初老の男性と、決して若くはないが「ザ・銀座のママ」という感じの和服女性、二人が鎮座していた。
ママはよくしゃべる親方と話を弾ませる。時事ネタから社会ネタまで流れるように展開していく。さすが銀座のママ。世の中のことをちゃんと知っていないと銀座でママは務まらないと言うが、その通りだ。
わたしなどは聞いてて知らないことだらけで、逆に勉強になる。
そして重厚な初老男性が時々口を開いて会話にコクを加え、さらに花が咲く。
こ、これが銀座か。これが銀座の夜の世界なんだ。私とは縁のない世界に遭遇し、感動すら覚えた。