無題

川に杭.jpg
ふと目の前に現れた景色に足がとまり、なんともいえない憂愁にとざされたり、
大きなため息ばかりをついたり、
無性にこうべを垂れたくなったり、
自分だけがいつもとは違う世界にいる感覚に陥ったり、
そこにあるすべてが無機質に見えたり。

偉大なるあの歌手は人生を川の流れに例えたが、
わたしはきっとそこに刺さる倒れかかった杭のように、
流れにのることも、あらがうこともできないのだ。