一見と常連(本日のエア寿司)

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エア寿司は鮨だけでなく、店の雰囲気や周りの客も含めたエア店内でいただく。
寿司屋は特殊な世界だ。まずひとつひとつの値段がよく分からないという不明瞭会計自体が特殊だ。財布を気にせずにすむ人だけが通える特殊な世界。
なので今日もエアで修行に励む。
本日のエア職人さんはとても親切だ。初めて来た私にも丁寧に接してくれる。おかげでこちらも緊張がほぐれる。
少し遅れて常連さん入店。「このあいだはどうも」みたいな挨拶から始まり「じゃいつもので」という流れ。初老?より一歩手前くらいの、身なりのいい厳格そうな男性だ。
常連さんと職人さんの会話を聞きながら一貫一貫を美味しくいただく。この小鰭美味しいなぁなんて思いながら。
私はランチセットなので出されたものを出されたまま食べるだけなのだが、となりの常連は「じゃ小鰭から」とお好みでの注文だ。
そして出てきた小鰭を見て驚いた。こちらに出てきたのと違う。何が違うって切り付け方が違う。当然、常連さんの方がよく見える。
マグロだったらいい部位、そうでもない部位等で差をつけるだろうとは思うけど、小鰭もそんなに差があるのね、という驚愕。
優しい職人さんに甘えそうになっていただけに背筋が伸びる。まだまだだぞって言われてるようで。おかげで修行にもいっそう身が入るのだ。