同業者(本日のエア寿司)

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エア寿司は鮨だけでなく、店の雰囲気や周りの客も含めたエア店内でいただく。
私も髪型が髪型なだけに、そして顔も黙ってると少し怖く見えるので、一度だけ職人さんに同業者と間違われたことがある。話をしていく上でそうではないと誤解が解けたのだが、最初はちょっとだけ警戒したとおっしゃっていた。そういう、同業者の視察(?)はあるらしい。
先日のエアでは私より少し遅れて坊主頭の眼光鋭い男性が入店してきた。
なにしろ一人客だし、一目で寿司職人であろうことは感じた。しかし私同様、坊主頭だけではまだ分からないともいえる。
安めのランチセットを注文する男性。注目すべきは寿司をつまむ姿。それを見ればおそらくだいたいわかるだろう。
待つ間、職人さんたちの仕事ぶりを凝視する男性。
そして注目の一貫目。
最初に出てきた鮃を手でつまんで、口に運ぶ。
この手慣れた感じは寿司職人。しかも手がきれいで白っぽいというか、明らかに水仕事をしてる手。
わたし的には寿司職人で決定だが、さて迎え撃つ店の職人さんたちは気づいているのだろうか。私でさえ感じるのだから、当然分かっているだろう。しかしもちろんそんな風は見せず、他と変わらぬ接客でもてなす。
男性より私の方が食べ終わるのは先だろう。なんとかペースを落として彼に抜かされたいと思ったがそれもかなわず。男性が出て行ったあと「あのかたは同業者ですかね?」と店の人に聞いてみたかった。