高齢化と接客業

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コンビニへ行った。
レジで対応してくれたのはわたしの父と同じ年頃の男性。一般的な区分で言えば高齢者だ。
胸についた名札には「研修中」と貼られてある。
まだ慣れていないでしょうから端々がぎこちないのは仕方ないとして、発する言葉が、マニュアル通り、例の丁寧すぎてへりくだり過ぎな感じで応対する。
まだ研修中だから、言われた通りまじめにやっているのだと思うけど、私のような息子に近い年齢のやつにぺこぺこと頭を下げる姿はこちらも心が痛む。
研修期間が終って独り立ちとなればもっと普通の接客になるのだろうか、むしろ高齢のかたにここまでへりくだらせるコンビニに憎悪の念が沸く。
そっちがそうくるなら、こっちはもっと下にへりくだらなければならない。
わたしはお釣りを受け取るたび、商品を受け取るたび
「いえいえどーもすいません、こちらこそありがとうございます。ホントすいません」
と、高齢者店員さんの下へ下へと入るのだった。