追いつめられる労働者

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とうとうスマフォになりました。ガラケーからの機種変更につきあってくれた担当のおにいさんは丁寧に説明してくれ、ところどころで何か質問や分からない点がないか確認しながら説明してくれました。
おにいさんはイイのだけれど、腹黒いのは携帯電話会社の仕組みだ。
わたしは機種も決め、料金プランも決め、公式サイトで支払いシュミレーションをプリントして持参したくらいなのでどのくらいお金がかかるかも把握して行ったつもりが、突然、それとは別に5600円かかるという。
これが何の金額なのか、もっと突き詰めればよかったのかもしれないが、それをしたところでこの5600円が消えるはずもないので流されるまま聞いていると、
クレジットカードやらなんやらを作ればこの5600円は払わなくていいと言う。
来たな。ここから攻防が始まる。
ここでの選択肢は2つだ。言われるがままにするか、何もいらないので5600円をスパッと払うか。
攻められたら、すぐさま反攻するのも手だが、いったん受け入れのちに一気に巻き返すのも策だ。クレジットカードなら、あとで解約してもいいのだ。
そんなこんなでスマフォ以外の申し込み手続きやらで、なんと2時間半。携帯電話会社のショップでいつも人が待っているのが理解できた。これでは一日何人さばけるのか。

やっと、終わりが見えてきたところでおにいさんは申し訳なさそうに切り出す。
「ご自宅でお水とかどうされてますか?」
なんと、ウォーターサーバーの売り込みだ。まさかスマフォを買いに来て水を買えと言われるとは思いもしなかった。
おにいさんのすがる様な目を見て気付いた。
これはもしかしてノルマなのか、そうでなくてもこの申し込み件数でおにいさんの給料が少し増えるのではないか。
しかしこれは受け入れることはできない。ここはスパッと切りかえすべきところだ。おにいさんにはすまないが、ウォーターサーバーの説明を聞く前に断りをいれた。
おにいさんは悪くない。悪いのは腹黒い携帯電話会社だ。会社の利益追求戦線に立たされ、消耗するのはおにいさんのような人たちだ。
スマフォを買いに来たのにそれだけではすまない。大きくて有名な携帯電話会社でさえこうなのだから、名も知れぬ会社はもっと熾烈でしょう。
これでは働く人も、客も、気が休まらない。