悲しい家族

悲しい家族_3667.jpg
インターネット上で悲しい記事を読みました。

フリーの広告代理業を営む夫は月に24万円を稼ぐのが精いっぱい。フリーなので先行き不透明だ。いっぽう公務員の妻は年収約800万円。
この収入の格差ゆえ、夫は家に居場所もなく、妻の親せきには冷たくされ、11歳になる娘には口を聞いてもらえないのだという。

記事では夫の収入の低さによる悲惨さがつづられていたが、果たして問題はそこなんだろうか。と思う。
妻と夫の収入を合わせれば、家族3人が暮らしていくにはじゅうぶんであるはずだから、家族が貧困の窮地に陥って夫の収入の低さが責められてるわけではないだろう。
せつないのは、この家族の価値感がお金しかないことだ。家族3人でいて楽しいことはないのだろうか。たわいもない団らんはお金で生み出せるものではなく、そこにいる3人の人間関係が築き上げるものだ。
この家族には、その人間関係が構築されていない。収入の格差以前に、すでに破たんしているのだ。おそらく公務員の妻が作り上げた“金で人を見る価値観”がすべての基準になっているから、必然的にさげすまされるのは夫になる。
心配なのはこの娘の将来。この年頃でたたきこまれた価値観は大人になってそう簡単には変わらないだろう。
この娘はこれから出会う相手を男女問わず全て、お金で見るのでしょう。

まぁ、この記事もどこまでホントか分からないけど。