通常の三倍

赤い彗星_0401.jpg
そうは言っても私はいい歳した大人である。中年のおっさんである。
確かにガンダムは子供のころ夢中になったが、オリジンを観て、この歳でそんなに魅きこまれるとも思えない。
まぁ楽しく観れたらいいなぁ、くらいで最初の再生ボタンを押した次第で。

冒頭、いきなり戦闘シーンから始まる。さすがに時代は進化した。艦船やモビルスーツの動きはコンピュータグラフィックのそれだ。そんなことに感心していると、あの、赤い奴が登場。例によって通常の三倍のスピードで登場だ。その瞬間、
「おぉー」
思わず声が出てしまった。部屋には誰もいないので別に声を出してもいいのだが、自分でもびっくりするくらい思わず声が出てしまった。
いや、CGの描写に声が出たのではない。赤い彗星、それが出てくるだけで興奮するカラダになっているのだ。いつのまにかそういうカラダになっていたのだ。「うしろ!!??」って振り返らずにはいられないカラダになっているのだ。
ずるい、この始まり方はずるい。

小学6年の時クラスにひときわガンダム好きなやつがいて、シャア専用ザクを「シャアザク」と呼ぶことを許さず「ちゃんとシャア専用ザクと言え」っていうやつがいた。
彼と当時「大人になってもガンダム好きでいようなー」なんて話してたけど、その後中学、高校と進むにつれ「そんなわけない」と考えは変わっていった。しかし今、もしかして彼と話したことはホントのことになってるんじゃないかと、身を震わせて実感したのでした。