中華食堂で想像


たまたま来た街で昼食を欲してたまたま入った中華食堂。多くの人でにぎわう店内、地元客に愛されてることはすぐに分かった。
店員さんたちを見てふと思った。もしかして私が好きな家族経営のお店なのではと。働いてる皆さんの年齢構成を見てそう感じる。顏をよーく見ると、父母と思われる人とご子息と思われる人の顔が似てるように思える。これはきっと家族だ。
店内での布陣はこうだ。厨房内は総料理長として腕をふるう父、エプロン姿で同じく調理を担当の母、そしてコックの白い衣装がよく似合う、父をフォローしてテキパキと注文品をこなす次男。
そしてホールの一切を取り仕切るのは長男だ。威勢のいい声と的確な判断で店を回す。ホールにはもうひとり、ご近所のおばさんがパートとして働いている。
さすがに家族だけあって厨房内、そして厨房とホールの意思疎通、息がぴったりだ。多くの言葉を交わさなくとも、テンポよくたくさんのオーダーをこなしていく。

ふと、厨房内で母が次男に何か言う。次男は、これが他人同士だったら少し失礼と思われるくらい反抗的に「はい?」
と聞き返す。
母もやや乱暴に言い直す。どうやら「もういいから休憩しなさい」ということらしい。母の気遣いだ。やがて次男は奥へと消える。ホールでは長男が次々と入ってくる客をさばき、次々と出てくる料理をさばく。
そして出てきた私の回鍋肉定食(↑写真)
上には赤と黄色のピーマン?パプリカ?が載っている。なんと粋でおしゃれな回鍋肉定食。
この街に次いつくるかはまったく未定だが、今度来たら必ず寄りたいと思う、そんな素敵で美味しいお店でした。