怒れる隣人

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年に一回の健康診断に行きました。
その日の朝は何も食べずに来いということで、検診がすべて終わった後、近くにファミレスを見つけ、遅めの昼食みたいな時間にその日初めての食事にありつきました。

隣りの席ではおばさん二人がしゃべっています。
中途半端な茶髪の、やや太めのおばさんがすごい勢いでまくしたててます。
「だってさ、すいませんけどこれもう一度お願いします、くらいの言い方してくれればさぁ、こっちだって、はい分かりましたってなるのにさ」
目はつり上がり、顔は紅潮し、鬼の形相です。
「まったくないのよ、ひどいでしょ。で、しまいには、よくいちいち人の言うこと気にしますね、とか言うんだよ、あったまきちゃってさ」
どうやら同じ職場の人とソリが合わないようです。
「ホント、もう行きたくない、あんなとこ」
話しを聞いてるのは同じ会社の同僚でしょうか。お互いにちゃんづけで呼び合ってます。
「もうそんなの相手にしちゃだめよ。宇宙人とか、子供だと思って相手しなきゃ、まだ尻が青いのよ」
と、ありきたりというか、教科書通りのアドバイスをします。すると
「そうか、子供だ。ガキなんだな」
急に顔が和らぎます。教科書通りのアドバイスが心に響いたようです。
「ウチの子のほうがまだマシだわ(笑」
だんだん怒りが収まってきたのか、笑いも出るようになりました。
ところが
「でもこんな想いして仕事しながら家のこともしてさ、こっちの子供を送って、こっちの子供を迎えにいってってやってるのにさ」
急に怒りがぶり返してきました。
「今日の晩ご飯は好きなおかずなかったなぁ、とか平気で言うのよ、けっとばしてやろうかって思ったわよ」
いつのまにか怒りの矛先がダンナさんに向いてます。
ここからまた怒り頂点のままダンナの悪口がしばらく続きました。

私が注文したあんかけ中華ご飯はアツアツの鉄板をジュージューいわせて煙をあげてました。