カラチの空

カラチの空とはお店の名前です。タモリ倶楽部で見たパキスタン料理屋さんの名前です。カラチと検索したら「パキスタン最大の都市」と出てきました。その、空。詩的です。素敵です。もちろんビリヤニを食べに行ったわけであります。
店の前でたたずんでる?ジャージ姿の小学生2人をかき分けるように入店したら、子供たちも一緒に入ってきた。中にいる店員さんたちは皆、あちらの国の人たち。変な時間だったこともあり客は誰もいない。子供たちとは別だとアピールすべく、力強く「一人です」と人差し指を立てると、そちらへ、みたいな感じで促された。
席へ着くとなんと、この子供たちが水と箸、続いて小さなサラダを持ってきてくれ、特に何も言わずテーブルに置いていった。あぁなるほど、お手伝いをしてるのね。
テーブルにメニューらしきものがあったので、パラパラとめくる。食べるものは決まってるが、一応、ビリヤニを探す。でもなかなか見つからず、メニューの中を行ったりきたりしてたら、料理名が書かれたボードを持って店員さんがやってきた。
「チキンビリヤニ・・」
と、まず一番上に書かれているこれを指さして、他のものも説明してくれそうなところをさえぎる形で
「はい。チキンビリヤニください」
と笑顔でオーダー。
でもそれを受けた店員さんの
(おまえもか。。。)
みたいな切なそうな表情が忘れられない。
おそらくオンエア後はたくさんの客が押し寄せて、猫も杓子も皆ビリヤニを注文してるのだとお察しした。
思ったより早くチキンビリヤニ登場。
オレンジやら黄色やらカラフルで綺麗。一緒に白いドレッシング?みたいのもやってきて「かけてください」と片言の日本語で教えてくれた。
(写真↑特に意味なくハート型に切られたきゅうりにかけてみた)
口にしてみると甘くないヨーグルト、みたいな感じ。少しづつかけながらいただくことにします。
さてこのチキンビリヤニ、あっさりめですが、どういう味かって説明できない味。不思議。そして辛さもある。けっこうお腹すいてたのでパクパク食べましたが、この辛さがけっこうくる。なるほどこれを中和するためのヨーグルト?ドレッシング?なのね。
そういえばチキンビリヤニだよね、チキンってどこ?って思い始めた矢先に鶏発見。山盛りになった米の下に埋まってました。そのへん何も知らずに来たのでサプライズみたいでうれしい。
骨付き鶏肉を食べつつ、米食べつつ、ヨーグルト?かけつつ、の繰り返し。時おりスパイスを感じて味に変化がつく。思ったよりいろんなものが入ってるぽい。
食べ方が合ってるのか分かりませんが、写真↑にあるヨーグルト?の奥にある白い取り皿は結局使わなかった。食べ終わった鶏の骨を置くのだろうか。
それにしてもなにげに辛さがくる。前面に出てる辛さではないけど、じわじわくる。これ、八重洲のエリックサウスにはなかったなぁ。気がついたら首のうしろにけっこう汗かいてた。

ボリュームもあってお腹いっぱい。満足です。
でも特に「美味しー」という感じでもなく、また食べたいかと思うと、うーむ。
最終的な結論は「辛かった」の一言になったわけですが、時間が経ってお腹が空いてきたころふと
「また食べたい」
と思った自分が不思議。これがビリヤニの魅力か。もしくは香辛料の魔術。不思議。