明けまして高輪ゲートウェイ

山手線品川駅と田町駅の間に出来る新しい駅の名前が高輪ゲートウェイだそうです。めまいがするほど変な名前です。ダサい、みっともない、恥ずかしい、表現はいろいろ出来ると思いますが、これほどダメな、これだけはいかんというところにわざわざいったJR東日本という会社は大丈夫でしょうか。
百歩譲ってつくばエクスプレスとか、りんかい線とか、比較的新興の路線ならまだしも、山手線にこんなチャラチャラした名前をつけるかと、膝をつきあわせて説教したい。
まずどうやって決まったのかを聞いてみたい。公募をしたもののその結果はガン無視だったようですし、いったいどんな人たちが集まって会議したのでしょう?もしくはこの写真の人のようなJRの偉い人の鶴の一声だったのでしょうか?
いずれにしろ、決めた人のセンスのなさに驚きです。いえ、驚きを通り越してあいた口がふさがりません。

なにしろ今どき漢字+カタカナとかやる?ショッピングモールじゃあるまいし。
この名前発表会見の映像を見ましたが、名前を発表した時、まさにこの写真↑の瞬間に会見場が微妙な空気になったのは面白かったけど。映像でも空気感て伝わるんだなと。

でもその後の説明を聞いてこのネーミングの失敗理由が分かりました。
つまり、いわれにこだわりすぎ。頭で考えすぎ。
何かの名前を考えるとき、いわれや想いをこめてつけるのは、その名前の論理的後ろ盾となって安心、説明できるという安心感を得られるけど、これに囚われ過ぎると名前としての親しみ易さとか、響きのよさとか、感覚的な良さがなくなってしまう。
いわれから名前を考えるのはもちろんだけど、理屈が50、感覚的なもの50ぐらいの割合で思案しないと、今回のような理屈100で決めるとご覧の悲惨な結果となってしまう。
この高輪ゲートウェイも歴史的に江戸の玄関口としてどうこうとか、鉄道にとっても由緒ある場所でとか、今後の未来を切り開くとか、理屈にこだわりすぎだし想いを盛り込みすぎ。漢字+カタカナも伝統とか歴史にのっとった上でさらに未来に結び付けようとした形跡にも見える。

社内で決まった時には「いい名前ができた」と少しは自画自賛したのでしょうか。世間はブーイングの嵐ですが、これを決めた人たちはその反応を意外に思ってるでしょうか。
いえ、このネーミングセンスがズレすぎなんですよ。ホント、決めた人たちの顏を見てみたい。親の顔を見てみたいってのはこういう心境なんですな。

上位3つは高輪、芝浦、芝浜だったそうですが、個人的にいちおしは「芝浜」。一位の高輪はもう白金高輪とか高輪台とか、すでに使われてるので現状に無い名前がいいのではないかと。
落語からとった名前なんて粋じゃないですか。