行列考

どんなに美味しいお店でも30分、いや15分、いや、列が出来てるだけで並ぶ気にならないわたくしですが、長い時間待って待って待たされてる間に美味しいのハードルが上がって、いざ食べたらそうでもない、ということが起こるのではないか、という心配も最近、違うのではないかと気づきました。
なぜなら長いこと待つという苦労を経てたどりついた食事はなんでも美味しい、ということ。
そして待つ間に空腹が増していけばなおさら。
一休さんの話にもありました。偉い人に「美味しいものを食べさせろ」と難題を出された一休さんは、食事の前に雑巾がけやら庭掃きなどいろいろ仕事をさせて、おなかペコペコでやっと出したのは質素な食事。それがすごく美味しかったという話。どんな食べ物も、空腹でいただけば美味しいんだと。確かダメおやじという漫画でも似たような話があったと思いますが、特にこの寒い季節に外で並んでる皆さんを見てると、そう思います。
いつもの行列カレーも、寒い中何時間も並んであったかいカレーにたどり着けたら、とてもありがたく美味しくいただけるでしょう。ハードルが上がるなんてとんでもない、逆に美味しさが増す、と気づいたのでした。
これを仮に一休さんの法則、と名付けることにします。