タイストリートフードbyクルン・サイアム

空耳ロケが午後7時に終了し、さて何を食べて帰ろうかと徘徊したのは池袋。ここは演劇学校時代に通った街でもあるので、いろいろ思い出しながら歩きます。油断するとすき家や松屋に入ってしまいそうになりますが、それを阻止するための最近の「アジアご飯ものめぐり」でもあります。やはり魯肉飯か、タイ料理か。でも当時通った松屋だったら思い出巡りとして許されるんじゃないか、そこで当時を懐かしむなんてのもいいじゃないか、と自問自答し探しますが、店はなくなってる模様。街の様子、特に飲食店はずいぶんと変わってます。
というわけでやはりアジアのご飯ものに焦点をしぼります。
駅の地下街で偶然見つけたこのタイ料理店は待ち人多数だったので、いったんスルー。グルグル歩いて次戻ってきたときは、列はすでに途切れ、空いてる席も見えたので入店。

お店の人気メニューだというガパオライスにしようかと思いつつも、メニューに書いてあるのはガパオライスという名前ではなく現地っぽい難しい名前だったので、名前が言いやすく、意外とまだブームが続いてるカオマンガイに。
カウンター席に案内されたのですが、両脇は若い女性のひとり客。
週末の夜、仕事帰りでしょうか。どちらの女性もお酒を飲みながらタイ料理を楽しんでます。なんかカッコいいです。
ふと後ろを振り返ると、満員の店内はほとんどが女性客であることに気づきました。狭い店なのですが、比率にすると9割は女性です。女性に人気のお店なのでしょうか。迷い込んだおじさんがひとり、という構図になってます。
こういう場合、不要な緊張が高まります。変なおじさんに思われないよう、不快なおじさんに思われないよう、変に気をつかってしまいます。
両脇の女性に迷惑をかけないように食事を終えなければなりません。
食べてる途中に鼻水が出てきても、紙ナプキンで音を立てないようぬぐいます。スープをすする時にも音が出ないよう最大限注意を払います。
ところが右隣のきれいな女性がティッシュで鼻を「ブシュー!ブシュー!」と、やりました。
おじさんのけなげな気遣いを、文字通り鼻で笑うかのようにブシュー。
でもだからといっておじさんが同じようにしたらドン引きだというのは分かってます。
終始、小さくなりつつも美味しくいただきました。