最後の勧善懲悪

新宿で宇宙戦艦ヤマトを発見。
ダビデ氏から時おりもらうガンダム情報に接することで、眠りかけてたミハル・ラトキエ愛がそのたびに蘇るわけですが、我々世代はなんといってもガンダムの前に宇宙戦艦ヤマトなわけです。わたし的には正確に言うと、宇宙戦艦ヤマト→銀河鉄道999→機動戦士ガンダム、なわけですが。
それまで戦うメカものアニメと言えば勧善懲悪が定番だったのが、このヤマトにおいて勧善懲悪に人間ドラマが加わって、既存のアニメとはちょっと一線を画す重厚なストーリー展開に小学生たちがハマったわけです。今思えば「さらば宇宙戦艦ヤマト」のラストなんて小学生には重すぎるんじゃないかという気もしますが。

その後ガンダムが登場し、勧善懲悪という構図に頼らないドラマへと移り変わっていくのを見た時に、この「ヤマト以前、ガンダム以後」という境が転換点のように思っていましたが、実はこの宇宙戦艦ヤマトの時にすでに、機動戦士ガンダムが予言されていた気もします。ヤマトまで昇華したドラマ性が、次にガンダムへと展開したのは必然、とも思えます。

いい歳こいたオッサンになってもこういうの見るとパシャパシャと写真を撮ってしまうのが不思議です。自分の中のこういう部分は廃れないのかと。でもガンダムと同じく、オッサン世代がそれなりに会社を動かす地位についたからこそ、こういうのを企画し、お金を使って実現できるわけです。