けらら

どうやって探したか忘れてしまったがきっとネットで「新宿 カレー」で検索したら出てきたに違いない。
口コミでは行列必至と書いてあったのに、お昼のど真ん中に店に向かってしまった。ひとりでも並んでたら帰ろう、その場合はどこで何を食べようなどといつもの思案をしながら到着。やはり、2人が店の外に並んでる。

あぁ残念。
いや、最初から分かっていたことなのに結局この“行列に並べない性分”が勝る。万が一にもこの12時半くらいの時間に行列がないとでも思ったのか?と自問自答しながら別の昼食をスマホで探し始める。
と、並んでた2人が店に入った。お?店の前から列がなくなった。今、店の扉の前に立てば、次は私の番だ。吸い寄せられるように扉の前に立つ。

ここの扉はガラス扉なので中の様子を伺うことができる。鼻がつくくらいまで近づいて覗いてみると、目の前にひとつ椅子が空いている。もしかしてこのまま入れば待たずにカレーにありつけるのでは?
ちなみに、ここで中が満席で次がわたしの番であっても、一番前に並んで待つということはしなかったと思う。

中に入って無事その席について分かった。店は狭いながらも女性一人が仕切っていた。そして調理場に男性一人。満員御礼の店内をさばくのに手いっぱいで、外に並ぶ人を整理する余裕などないのだ。

列が出来ていると何も考えずそこに並んでしまいそうで怖い。もしくは、並べば店員さんが人数を聞いてきたり世話を焼いてくれるだろうと勝手に思い込んでるとこも恐い。いや私だけでなく、日本全体的にそうではないか。私だけ?

所望したのは茄子とトマトのカレー。これが人気なのか、両隣の女性も同じものを頼んでいた。
一口食べたら、美味しい。カレーにおいて一口目で美味しいってなるのはなかなかない。特に家のカレーが一番という説が強い私においては。今のところここか「小さなカレー家」くらいだ。
やはりチェーン系より、こういう個人でやってる店のほうが美味しいか。なんていろいろ考えるけど、味について偉そうに語るのは嫌いなのでこのへんでやめておく。