プラモデルを作る

もう何年も前にダビデ氏からガンプラをいただきまして。
いつか作ろういつか作ろうとずいぶん経ってしまいましたが、ついに開封となりました。
我々は小学生の頃、発売日に開店前から店の前に並んだガンプラ第一世代ですから、先輩づらして作製に臨んだわけですが、前情報によると、接着剤も塗料もいらない、と。
え?あの三色セットで売ってた塗料いらないの?四角い瓶に入って、フタ取ると先が筆になってるあの接着剤も?
何度調べてもニッパーひとつあれば出来るとのことなので、ニッパーだけ買いました(それでも昔ながらにカッターでやろうとしてた第一世代)

作り始めてまず最初にぶつかったのが“老いとの戦い”
何しろ見えない。
もっと近くで見たいのに、メガネかけてもボヤけて見えない。
つづいて老いて低下した理解力。

作り方説明書には言葉での説明がない。すべて図解や記号で表している。これはきっと全世界向けの製品だからでしょう。とかく思い込みでせっかちに判断しがちな老いを戒め、とにかくゆっくり丁寧にやろうと心がけ進めていく。

姿恰好を組み立てるだけでなく中身の関節部分から作るので、ときどき自分が今何をやってるのか分からなくなる。悪戦苦闘しつつ、それでも上半身が形になると希望が湧いてくる。

それにしても何がすごいってこれを設計した人がすごい。
素材もプラスチックだけでなく、ゴムっぽい柔かいものもある。股関節なんてホントの人間みたいな仕組みになってるし。これ考えるの大変だなぁなんていろいろ感想も出つつ、ちょっと楽しい時間帯到来。
部品パーツがだんだんなくなってくるとゴールが近いのを実感する。あぁ、これって子供の頃にもあった感覚。
ようやく組み上がった、と思ったら部品がひとつ余ってる。
げ!やっちまったか。
「Iの13」という部品が残ってる。説明書を最初から見直して、この「Iの13」を探す。

あたふたしてたら「Iの13」のひとつにバツがついてるのを発見。
ん?2つのうち1つは使わないということだよね?なにしろ言葉での説明がないので不安になるも、これはひとつ残っていいんだと結論づけ、なんとか完成。

かかった時間、なんと5時間。

前情報では2時間くらいで~なんていうのもあったからもっとすんなりいくかと思ったけど、けっこうかかった。まぁ、プラモデル自体ホント小学生以来だし、あと、老いね。
シールも貼ってみた。一応、説明書にどこに何を貼るか書いてあるけど、自分の好きにやってみた。これがけっこう楽しかった。シールだけで1時間。

計6時間。
お昼をはさんでほぼ一日費やした…。

これ、最初から出来上がったものを売ってもいいと思うんだけど、そういうことじゃないんでしょうね。自分で作り上げたら、愛着がハンパない。

しばらくずーっと眺めていました。
それにしてもなぜか右手の親指が痛い。