団子に命乞い
人は時折命乞いをするものだ。
ワタクシなんぞはいつも誰かに命乞いをしている。
不健全なバーで何もハプニングもなく地蔵になって座っている時などは命乞いさながらの体でお願いすることもあったり。
さりとて人が人として命乞いをする時は助けてほしい一心で乞うわけでそこに恥や外聞もなくたまさかに救って欲しい想いが滲み出るものなのである。
ワタクシのように野良のような生き方をしていれば、いつでも命乞いのようなお願いをする事は可能なのだ。
はたまた、いつもいつも命乞いのようなお願いを毎度おさがわせしてもあぁまたかこいつはと面罵され必死の命乞いも水泡に返し無駄な脂汗を流し眉間から垂れ落ちる不純物の塊のような汗が溢れおち自分の惨めさを噛み締めて一層の命乞いをするのだが目もくれず走り去ってしまわれるのである。
翻って必死の命乞いもあーも簡単にいなされ地中に蠢く虫のような扱いを受けた事に腹を立てもう2度とあいつとは口をきかない。などとのたまわり益々孤独になり偏屈なジジイとなるのかさてどうか。